統合失調症ケーススタディー 症例が導く社会復帰・QOL向上への道
価格:¥4,104
臨床研修には3つの柱がある。すなわち,教科書から系統的に学ぶこと,指導者や同僚から学ぶこと,そして受け持った患者から学ぶこと,の3つである。系統的な学習の資料としては,一般的な教科書に加え,現在では臨床エビデンスや診療ガイドラインなどの役割が大きくなっている。これらは診療の基本方針や治療法の選択に関して,統計学を駆使した客観的な観点から標準的な指針を与えてくれる。指導者や同僚から学ぶためには,所属施設における先輩医師からの直接の助言や医局内の症例検討会が最も身近な機会となる。仲間内の勉強会や地域の会合もその機会となるだろう。心理環境要因の影響を大きく受ける精神疾患では,個々の症例の詳細な検討はことのほか大切である。研修初期だけでなく生涯研鑽においても,相互の意見交換から学べることはとても多い。患者から学ぶことの重要性はあらためて言うまでもない。初めて受け持った患者のことはいつまでも覚えているものだ。また先人たちの独創的な発見や見解はすべて患者から学んだものと言ってもよいだろう。これこそが出発点でもあり到達点ともなるのである。これらの3つの柱は,統合失調症のように複雑な症状と多様な経過をとる疾患について学ぶ際には,特に欠くべからざるものとなる。診療ガイドライン一本槍では硬直した治療に陥る恐れがあるし,いかに熱心に臨床経験を重ねてもひとりよがりとなると独善に陥る危険性がある。本書は,統合失調症診療の第一線で活躍している精神科医に,それぞれの得意の領域の一端を,なるべく症例に即して語っていただいたものである。若手の医師は,症例検討会に参加するつもりで,気楽に先輩医師の言葉に耳を傾けることができるだろう。ベテラン医師にとっても,なるほどと腑に落ちる指摘やハッとさせられる見解に随所で出会うことになるだろう。浅学の編者は,全編を通読してとても多くを学ぶことができた。本書はWebサイトでも公開される計画である。気軽に聞ける経験談と症例報告として利用されることを祈っている。短い紙幅のなかに,率直な言葉で臨床経験のエッセンスを語っていただいた執筆者の皆さまに心から感謝申し上げます。...
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